茅葺き屋根は古くから日本の民家の屋根として使われており、その歴史は瓦屋根よりはるかに古いです。長野県にある白川郷は、藁葺き屋根の並ぶ美しい景観が評価され世界遺産に登録されています。
日本の伝統の技
藁葺き屋根は古くから日本の民家に採用されてきた伝統的な技術ですが、その機能性の高さから今でも藁葺き屋根の家は残っています。吸音性が優れており、白川郷などで民家を見学するとその静けさに驚かされます。また吸水性にも優れているので、雨や雪などの自然にも高い耐久性を誇ります。夏は涼しく、冬は温かいといった、通気性と保温性を兼ね揃えた日本独自の素晴らしい建築様式なのです。
見た目の美しさ
藁葺き屋根はその外観が美しく、日本の伝統的な美として世界でも知られています。冬の厳しい気候の中でも悠然と建つその姿は凛として美しく、夏の田畑の中では涼し気な雰囲気を醸し出しています。日本の四季と相まって世界にも例をみない独特な風景を作り上げ、日本人の原風景となっています。